物理の基礎固めのためのおすすめ問題集4冊をご紹介
物理の基礎固めにおすすめの問題集は?
物理にはいろいろな単元があり、それぞれ解き方や必要な知識が異なります。しかし、基礎固めをしようとおもってもたくさんの問題集が出版されているので、どれを使えばいいか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで、今回は物理の問題集のなかでも基礎レベルの問題が解けるようになるものに絞って紹介します。それぞれの参考書で特徴があるので、1つずつ確認しながらどの問題集が自分に合っているかをチェックしてみてください。
解説がわかりやすく丁寧な1冊『漆原の物理明快解放講座』
最初にご紹介する『漆原の物理明快開放講座』は、物理の基礎的なレベルの参考書の中ではもっとも解説がわかりやすく、丁寧な問題集となっています。授業内容をそのまま書き起こしたような文体で詳しい解説が記載されている「講義系」の参考書と、問題集を合わせたような作りが特徴です。
基礎固めの段階で押さえておきたい物理の定番の問題について、1つ1つわかりやすく解説されています。例題のレベルも易しめのものが多いので、物理の勉強をこれから始める人にとってもおすすめです。『漆原の物理明快開放講座』で扱われている問題は、どれも入試に頻出の基礎問題なので、この問題集に載っているパターンの問題が一通り解けるようになれば、さらに難しい問題にステップアップしていくための基礎力が身に付きます。
また、問題の条件が変わったり、ひねった問題が出たりしたときにも対応できる解放の手順がまとめられているので、初見の問題に対応する力も身につくのが特徴です。
簡単な問題をたくさん演習したい人におすすめ『リードLightノート 物理』
次にご紹介する『リードLightノート 物理』は、基本的な問題がたくさん掲載されている問題集です。問題数が多い分、1つ1つに対する解説はシンプルで簡潔な構成となっています。たくさんの問題をこなすことを通じて、物理の理解を深めていくというコンセプトの一冊です。
解説がシンプルだと取り組みにくいのではないかと心配する方もいるかもしれません。しかし、『リードLightノート 物理』の特徴として問題を解くときに必要な手順を1つずつバラバラに誘導してくれているので、初学者の人でも安心して取り組めます。例えば力学の問題を解く場合にも、「まずはこの物体にかかっている力の矢印を書こう」といったように、作業を分解してくれています。
『リードLightノート 物理』に掲載されている問題を繰り返したくさん解くことで、いざ本番の入試問題や模試の問題に取り組むときにも、解法に迷わずきちんと解き進める力が身につくでしょう。まずは『リードLightノート 物理』で基本問題を解けるようにしてから、公式や定理の背景にあるより深い知識を別の参考書で強化していくという勉強方法もおすすめです。
問題ととともに物理の概念や考え方が学べる『物理のエッセンス』
次にご紹介する『物理のエッセンス』は、大学入試の物理の王道的な問題集です。解説のわかりやすさとしては標準的で、簡潔な説明にとどまっています。ただし、問題だけでなく、各テーマに登場する物理の概念や考え方が解説されているので、本質的な理解を伴う形で問題演習が可能です。
多くの問題集や参考書では、「問題を解けるようにする」か「物理の公式や定理の意味を理解する」のどちらか一方に特化したものが多いです。そんな中で、『物理のエッセンス』はその両方をバランスよく含んでいるのでおすすめできる教材となっています。簡単な問題は一通り解けるようになったという人が、2冊目として取り組むのにもおすすめです。
よりレベルの高い問題を解けるようになることを視野に入れている人は、『物理のエッセンス』で物理の本質的な理解とともに問題演習を進めていきましょう。
難易度が高く解説が詳しい『物理 入門問題精講』
最後にご紹介する『物理 入門問題精講』は、今回紹介する4冊の中では一番難しいレベルの問題集になります。タイトルに「入門」と付いていますが、初学者が手を付けるには難しいので、ハイレベルな問題が解けるようになりたい人のみ取り組むのがおすすめです。
扱われている問題は難易度が高いものが多いですが、解説も詳しくしっかりしているので、物理の基礎問題が一通り解けるようになった後に取り組むことで無理なく実力をアップしていくことができるでしょう。最終的に到達できるゴールとしては、中堅私大レベルまでを含んでいます。
センター試験や中堅私大の入試問題の中で頻出のものが厳選されていて、具体的な解き方や思考の流れがわかりやすい形での解説がついているのが特徴です。また、問題を解くうえで必要な公式や知識は解説の途中で随時紹介されているので、問題を解くためのポイントが一目でわかる問題集となっています。
まとめ
今回は、物理の基礎的な問題が演習できる教材を4冊ご紹介しました。難易度の易しいものから少しハイレベルなものまでありますので、自分が目指している大学の入試問題のレベルに合わせて、適切な問題集を選んでください。
物理が苦手な人や、初めて学習する人は1冊目にご紹介した『漆原の物理明快開放講座』を使って、基礎的な問題の解き方をマスターすることから始めましょう。その後、レベルの高い問題集にステップアップしていってください。