英文読解入門基本はここだ!|日大・MARCHレベルの英文解釈力の基礎が身につく!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | 代々木ライブラリー |
目的 | 英文解釈 |
対象者 | 英文解釈の勉強を始める人 |
難易度 | 日大・MARCH易学部レベル |
分量 | 50題 |
使用期間 | 高3夏休みいっぱいまで |
ジャンル | 英文解釈 講義系参考書 |
具体的なオススメポイント
分量が少なくすぐに終わり、英文解釈の基礎知識が身につく
注意点
SVOCの構文がすべてに振ってあるわけではないため、構文把握については別の参考書も併せて学習すること
英文解釈の勉強を始めるならこの1冊から
『英文読解入門基本はここだ!』は、英文の読解や和訳が苦手な人におすすめの一冊です。
この参考書では、短い英文を和訳することを通じて、英文を正しい日本語になおすための考え方が解説されています。
掲載されている英文を訳すための考え方がしっかりと身につけば、日大やセンター試験、MARCHであっても易しい学部なら十分に対応できるレベルの英文解釈力が身につきます。
今回の記事では、この参考書の特長や具体的な勉強方法、英文解釈の学習を進める際の注意点について紹介していきます。
英語の長文読解でなかなか点数が伸びず悩んでいる人や、どうやって勉強したらいいのかわからない人はぜひ参考にしてください。
『英文読解入門 基本はここだ!』の参考書構成
この参考書には50の例題が掲載されていて、それぞれの和訳と、なぜそのような訳になるのかポイントとなる文法解説が載っています。文法の問題集は分厚いものが多いですが、「基本はここだ!」は比較的薄い参考書です。そのため一通りやってもそれほど時間がかからず、 最小限の労力で英文解釈の基礎を身につけることが可能です。
また掲載されている例文は文法的な難易度順に並んでいるため、英語の文法理解に不安がある人にとっても、読み進め易い構成になっています。 ただし、図解やイラストは他の参考書と比べると少ないので、解説のテキストを読み飛ばさずきちんと熟読し理解するように心がけましょう。
講義形式の参考書のため1文1文しっかりと理解していけば、おのずと入試問題を解くのに必要な文法知識、そして英文解釈の考え方が身につきます。
具体的な勉強法
まずは英文を自分で訳してみましょう。その時、ただ漠然と日本語の意味を読み取ったり、単語の意味から文脈を推測して訳を作るのではなくて、 なぜそのような和訳になるのかという根拠を自分なりに説明できるようにしましょう。
一旦自分の和訳を作ってから、答えと見比べていくのがおすすめです。その際、意味があっていても必ず解説を読み、どういう理屈で正解が導き出されるのかをしっかり確認します。自分の理解が曖昧なところや、構文の把握で勘違いがあった箇所については、一週間後や一か月後といった 定期的なスパンで復習し、改めて自分の頭の中で正しい和訳が作れるかどうかを確認してください。
なお、単語の意味が分からなかったり、知らない熟語が出てきた場合にはノートにまとめて暗記するようにしましょう。「基本はここだ!」に出てくる単語や熟語は易しいものが多いですが、簡単な英単語でも意外な意味になるパターンもいくつか載っているため、その都度知識を補強していってください。
なおこの参考書に取り組む前の注意点として、 必ず基本的な英単語や文法事項はマスターした上で学習を始めるようにしましょう。単語や文法が固まっていない段階で英文解釈の参考書に進んでも、効率よく英文読解の考え方を身につけることができません。
もし知らない単語がたくさん出てくるようであれば単語力が不足していますので、まずは入試で頻出の単語が掲載されている単語集をマスターしてから取り組むことをお勧めします。
構文を把握して読解力をアップしよう
「基本はここだ!」は、文法に関する解説は必要最小限にとどめられていて、全文に SVOC がふってあるわけではありません。そのため、SVOC の把握についてはあまり神経質にならずに、構文を把握することで読解の難易度を下げることを意識して勉強に取り組むのがおすすめです。
自分なりに SVOC の関係を考えた上で、それを根拠に直訳を考えるようにしましょう。ただし、この参考書に登場する例文は、ただ直訳すると不自然な日本語になるものが多いので、それを自然な和訳にするための考え方については解説をよく読んでください。
また、 SVOC の構文把握については、同じ英文解釈についての参考書で『入門英文解釈の技術70』であれば全ての文章に SVOC がふってあります。おすすめの勉強順としては、まず「基本はここだ!」に載っている例文が一通り訳せるようになった上で、入門英文解釈の技術70に取り組み、SVOCについての理解を深めます。
構文把握の実力がアップした段階で、改めて「基本はここだ!」に戻って、直訳から自然な和訳に直すやり方をさらに深く理解するようにすると、大学入試で出題されるほとんどの英文について解釈で困ることはなくなるでしょう。
まとめ
『英文読解入門 基本はここだ!』は、英語の長文が読み取れなかったり、和訳に自信がない人におすすめの一冊です。ボリュームが少ないため、時間をかけずに英文解釈の基礎がマスターできます。
英単語や文法問題集を一通り仕上げた上で、長文読解を含む過去問演習に移る前の一冊として、この参考書を学習するようにしましょう。SVOCの構文を意識しつつ、直訳から自然な和訳を導き出す考え方をマスターすれば、英語の長文読解や和訳の問題を得点源にすることが可能です。
同じレベルの英文解釈の参考書である『入門英文解釈の技術70』も併用することで、SVOCを理解した上で直訳を作る力と、それを自然な日本語として訳す力を身につけていってください。その上で、長文問題集や入試の過去問に取り組めば、無理なく英語の実力がアップできます。