大岩のいちばんはじめの英文法 英語長文編|長文が苦手な人にもおすすめ!特徴と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | ナガセ |
目的 | 長文読解演習 |
対象者 | 長文読解をこれから学習する人 |
難易度 | 基礎~中堅私大入試レベル |
分量 | 230ページ |
使用期間 | 高3 夏休みごろまで |
ジャンル | 英語長文問題集 |
・具体的なオススメポイント
文法の基礎事項や一文ごとの解説が分かりやすい
・注意点
英単語と文法を一通りマスターしてから取り組むこと
英語が苦手な人にも分かりやすい『いちばんはじめの英文法 英語長文編』
今回紹介する『大岩のいちばんはじめの英文法 英語長文編』は、英単語と英文法を一通り終えた後、長文の学習に移っていくのに不安がある人にもおすすめの参考書です。解説が1文1文についているだけでなく、カラフルな紙面構成やキャラクターが居たりなど、学習しやすい工夫が随所にちりばめられています。長文の読み方が基礎から丁寧に解説されていて、さらに後半では身につけた知識を使った実戦演習ができる参考書です。
長文をいきなり解くのではなく、短い英文を使った「英文解釈」を先に解説してくれているので、初めて長文の勉強をする人や英語に苦手意識がある人でも問題なく学習できます。なお、英文法の知識が全く分かっていないという人には、同じ著者の大岩先生による『いちばんはじめの英文法 超基礎文法編』からはじめることをおすすめします。単語、文法とステップアップして、長文に移る準備段階として今回ご紹介する教材に取り組むと、スムーズに学習が進められるでしょう。
大東亜レベルなど、中堅私大の入試まで対応
この参考書をしっかりマスターすると、大東亜帝国など中堅私大の入試問題に対応できる実力が身につきます。まずは、基礎からしっかりと英語長文の読み方を勉強し、このレベルの問題を解ける実力を身につけるのが目標です。さらに難しい問題も解けるようになりたい場合は、まずこの1冊をしっかり仕上げてから次の問題集に手を付けることをおすすめします。また、初見で8割ほど解けるという場合はすでに長文読解の一歩上のレベルにチャレンジできる基礎力はあるので、別の問題集に移ってしまって構いません。今の自分のレベルに合わせて、適切なレベルの問題集を選ぶようにしましょう。
なお、あれこれたくさんの問題集に手を付けるよりも、自分の実力に合った難易度の問題集を繰り返しやり込んで解法をマスターするほうが得点アップに直結します。いろいろな参考書を中途半端に解いたり、1回だけやって復習をしなかったりすると、解ける問題パターンが増えていかないので時間効率が悪くなってしまいます。焦らず、1つずつ仕上げていくのがおすすめです。
一文が長くなると混乱してしまう人にもおすすめ
『大岩のいちばんはじめの英文法 英語長文編』では、最初の方に英文法の基礎事項の解説がまとまっています。英語の文章が長くなってくると混乱してしまうという人は、この基礎事項の理解が曖昧になってしまっているのが原因の場合が多いです。そのため、まずテキストの最初にある説明を読んで見て、自分の理解が甘いところがあるなと思った人はきちんと理解するようにしましょう。たとえば、「副詞」と「形容詞」の違いなどが説明されています。副詞と形容詞はどのように違うのか、はっきりと説明できない人や、不安があるという人は、この本にある大岩先生の解説でしっかりマスターしてください。
また、文章が長くなると解けなくなる原因は、接続詞や関係代名詞によって構造が複雑化していくことです。短い文章なら読めるけれど、一文が長くなると読めないという場合、この接続詞や関係詞の扱いを理解することで、短い文章と同じような感覚で読み取れるようになります。「and」や「but」などのシンプルな形容詞から、意外と扱いが難しい「or」、関係代名詞の「which」や「that」など、文章が長く複雑になるときの仕組みをマスターしておくのがおすすめです。
1文1文の解説がついているので分かりやすい
英語長文の問題集では、全訳は載っているけれど説明が飛ばされているというパターンが多いです。そうすると、せっかく取り組んだ文章でも理解が曖昧なところが残ってしまうので、学習の効率が悪いです。また、疑問を残したまま次の問題に進まなければいけないのも精神的に良くない影響があります。
しかし、『大岩のいちばんはじめの英文法 英語長文編』では、英語長文に含まれる1文1文に対して丁寧な解説がついています。そのため、分からない文章があっても、その部分の解説を読めばなぜそのような意味になるのか、どこがどういう構造になっているのかを理解できます。英語の長文を読むのが苦手な人にも分かりやすい解説になっていますので、初めて長文読解の演習に取り組む人でも安心して取り組むことが可能です。最初はスピードよりも精度を重視して、時間をかけてでもいいので意味がしっかり読み取れるという状態を目指しましょう。それが出来た段階で、たくさんの長文問題に触れることでスピードをアップしていくのがおすすめです。
まとめ
今回ご紹介した『大岩のいちばんはじめの英文法 英語長文編』は、タイトルの通り英語長文を初めてやる人におすすめできる参考書です。解説が非常にわかりやすく、長文読解の一歩手前の短い文章の解釈や、品詞の説明などの基礎事項まで丁寧に解説されています。また、扱われている問題数もそれほどボリュームが多くないので、挫折せずに1冊仕上げることが可能です。英語に苦手意識がある人や、文章が長くなってくると意味が読み取れなくなってしまうという悩みがある人は、この参考書を学習して英語の得点力をアップしていきましょう。