今井の英文法教室|わかりやすい解説と演習問題で英文法を学べる!特徴と学習方法
科目 | 英語 |
出版社 | ナガセ |
目的 | 英文法理解 |
対象者 | 英文法の基礎を学びたい人 |
難易度 | 標準レベル |
分量 | 264ページ |
使用期間 | 高3夏休み前ごろまで |
ジャンル | 英文法問題集 |
・オススメポイント
英文法に関する解説が面白くてわかりやすい
・注意点
1冊目としては向いていないので、2冊目や基礎がわかっている人の復習用として使用すること
解説がわかりやすい英文法の参考書『今井の英文法教室』をご紹介
今回ご紹介するのは、英文法の学習教材『今井の英文法教室』です。
この参考書は講義形式の参考書となっていて、著者である今井先生の講義をそのまま文字に起こしたかのような臨場感のある内容になっています。
今井先生の授業は面白くてわかりやすいことで人気があるので、英文法を楽しくわかりやすく学びたい人には『今井の英文法教室』がおすすめです。
ただし、文法を学ぶための1冊目として『今井の英文法教室』を学ぶのはおすすめしません。
その理由は、どちらかというと『今井の英文法教室』は問題演習をしながら学ぶという側面が強く、文法の基礎の基礎から理解したい人には向いていないからです。
そこで、今回は『今井の英文法教室』の特徴をご紹介しつつ、英文法を基礎から学んでいきたい人におすすめの参考書の情報も踏まえて解説していきます。
英文法を初めて学ぶ人にはより基礎的な英文法参考書がおすすめ
『今井の英文法教室』は問題演習が中心の参考書となっていますので、英文法の基礎知識をゼロから理解していきたい人には向いていません。もし、高校で扱われる英文法の内容に自信がない人であれば、『安河内の英語をはじめからていねいに』や『大岩のいちばんはじめの英文法』などより基礎的な文法参考書から始めることをお勧めします。たとえば、「仮定法とはどういう文法なのか?」であったり、「分詞構文とはどういうものなのか?」といったりした基本的な内容を学びたい場合は、『今井の英文法教室』の解説だけだと難しい場合があります。どちらかというと、それらの基礎がわかった段階で問題演習をしながらさらに知識を定着させていくために使えるのが『今井の英文法教室』です。また、分詞構文や仮定法などの基礎的な事項は分かっているけれど、あらためて全体を復習してからさらに難しい問題集へと進んでいきたい人には『今井の英文法教室』の問題レベルが適切だといえます。
『今井の英文法教室』は問題量が少ないので短期間で一通り終わらせられる
『今井の英文法教室』は、文法の解説だけでなく演習のための問題も収録されているのが特徴です。
しかし、収録されている問題の種類や量については網羅的なものではなく、あくまでもこの教材で開設されている文法内容を定着させるための例題程度にとどまっています。
短期間で英文法を一通り復習したい人は、『今井の英文法教室』に載っている問題をすべて解いてもあまり時間がかからないのでおすすめです。
一方で、この1冊で大学入試の英文法対策がすべて完了できるわけではないので注意が必要です。
あくまでも、基礎的な英文法の教材と、難易度の高い問題集の間に位置しているようなレベルですので、『今井の英文法教室』が一通り終わった後にはよりハイレベルな問題集を使って演習を積み重ねていきましょう。
『今井の英文法教室』の後に取り組むべき問題集は?
『今井の英文法教室』で解説されている文法事項が一通り理解出来たら、大学入試で出題される英文法の問題が網羅されているタイプの問題集に取り組むのがおすすめです。
例えば、『NEXTSTAGE』や『VINTAGE』、『UPGRADE』などの文法問題集は、最近の大学入試問題の傾向を分析したうえで頻出の事項がほぼすべてまとまっています。なお、これらの3つの問題集については、『今井の英文法教室』と比べて1問1問に対する解説の分量は少なめです。
あくまでも、一度理解できた英文法について問題演習を通して学んでいくタイプの教材となっていますので、その点は注意が必要です。
もし、『NEXTSTAGE』や『UPGRADE』、『VINTAGE』などの問題集についている解説を読んでも理解できないところや、あいまいになってしまった文法知識があるようなら、『今井の英文法教室』などのわかりやすい文法解説書を復習して知識を定着させていってください。
講義形式で文法内容が解説されている教材と、十分な問題量が掲載されている文法問題集タイプの教材の両方を活用することで、大学入試で出題される幅広い文法知識を網羅的に身に着けていくことが大切です。
まとめ
今回は、英文法に関する解説がわかりやすい『今井の英文法教室』についてご紹介しました。
この教材は授業を文字に起こしたような形で解説がわかりやすく面白いことが特徴ですが、内容的には少し難易度が高めな教材となっているため1冊目としてはおすすめしません。
仮定法や分詞構文など、高校英語で習う内容が全く分かっていないという人は『安河内の英語をはじめからていねいに』や『大岩のいちばんはじめの英文法』から勉強を進めることをおすすめします。
基本知識は分かっているけど改めて一通りおさらいしたいという人は、『今井の英文法教室』に載っている解説でも十分復習ができるでしょう。
また、『今井の英文法教室』に含まれている問題量だけだと大学入試に出題される可能性のあるすべてのパターンを網羅できているわけではないので、『NEXTSTAGE』や『VINTAGE』、『UPGRADE』といった入試用の網羅型の文法問題集を別で1冊仕上げるようにしてください。
文法解説が詳しい教材と、いろいろなパターンの問題が網羅されている教材を併用して、大学入試で問われる英文法知識をしっかりと定着させていってください。