話題別英単語 リンガメタリカ|テーマ別に語彙力を強化できる上級者向け単語集!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | Z会 |
目的 | 英単語強化 |
対象者 | 難関私大レベルまで語彙力を強化したい人 |
難易度 | 早慶・国公立2次レベル |
分量 | 389ページ 11テーマ50題 約1900語 |
使用期間 | 高3 夏休み明け~入試直前 |
ジャンル | 英単語集 |
具体的なオススメポイント
話題別にまとまっているので、必要な分野の単語に絞って覚えられる
注意点
基礎的な単語が曖昧な場合は無理に上級の単語集に手を出さず、『システム英単語』などで基本単語をマスターしてか
ら取り組むこと
テーマ別に難しい単語を覚えられる『リンガメタリカ』
『話題別英単語 リンガメタリカ』は、テーマ別に難しい単語を覚えられる上級者向けの単語集です。全11章、50の文章が用意されていて、扱われているテーマは経済、グローバル化、社会問題から医学や生命倫理、哲学など、入試で出題されるあらゆる項目がカバーされています。基礎的な単語はすべて覚え終わったという人が、志望大学で出題されるテーマに沿ってさらに語彙力を強化するために使える一冊です。
単語集の構成としては、まず各テーマの読解に必要な背景知識が日本語で解説されています。この部分の説明はよくまとまっていて、英語だけでなく現代文の読解問題にも役立つ知識が効率よく学べるのでおすすめです。
そのあと、そのテーマで扱われる単語やフレーズと、見開きページでの文章および全訳が載っているという構成になっています。英作文に役立つ暗唱フレーズも載っているので、余力があれば日本語を見て英文を書けるようにしておくとかなりの実力が付くでしょう。
過去問を解いて語彙力不足が気になる人向け
内容の濃いリンガメタリカですが、すべての人におすすめというより、過去問を解いてみて語彙力不足が気になる場合にやっておきたい単語集と言えます。特に、難関私大の受験では専門用語が多く出題されるので、見たことがない単語に出会う確率が高くなっています。
知らない単語が出てきても前後の文脈から意味を推測して解けてしまうような、読解力が高い人であれば問題ありませんが、1つでも知らない単語が出てくると急に解けなくなってしまうという人はそのテーマの語彙力を増強しておいた方が安心です。
まずは基礎的な単語や文法を一通りマスターして、そのうえで一度過去問にチャレンジしてみてください。単語力の不足が原因で点が取れないようであれば、必要に応じてリンガメタリカの該当テーマの単語を覚えていくのが効果的です。
ただし、システム英単語などに掲載されている基本的な英単語があいまいな場合は、まずはそちらの単語を集中して覚えるようにしたほうが、無理に単語量を増やすよりも点数アップにつながりやすいです。
リンガメタリカを使った効果的な学習法
リンガメタリカに限らず、単語とそれを含む長文がセットで掲載されているタイプの単語集を学習するときは、まず最初は単語の意味だけを覚えてしまうのがおすすめです。というのも、いきなり文章を読み解こうとしても、そもそも単語の知識がないため読むのにかなりの時間がかかってしまいます。
しかし、掻けた時間に対して単語を覚える効果が低いので、学習効率が悪いです。そうではなく、まず最初に英単語を見て意味を言えるようにしましょう。一通り単語の意味が分かるようになったうえで、その次の段階として英文読解にとりくむことで、その単語が使われる文脈や単語のニュアンスが把握できるようになります。
また、リンガメタリカに掲載されているような単語は、スペルまで正確に書けるようになるというよりは、その単語が長文で出てきたときに意味が分かることの方が大切です。そのため、日本語を見て英単語が書けるようにする練習はしなくても大丈夫です。それよりも、掲載されている長文をできるだけ早く読解できるようにする練習に時間を使った方、入試に対しての勉強効率が良くなります。
抽象度の高い文章でも早く読むためには…
哲学や政治問題など、抽象度の高いことが説明されている英文になると途端に読むスピードが落ちてしまうと悩む受験生が多いです。これは、よくあることなので、適切に勉強をすれば解決できる問題です。読むのが遅い場合、2つのケースがあり得ます。
まず1つ目は、そもそも時間をかけても読解できる力が身についていないというケースです。この場合、英語の構文を読み解く練習が足りていないので、より簡単な短文やSVOCの読み解き方が学習できる参考書を勉強しましょう。
たとえば『英文読解入門 基本はここだ!』や『入門英文解釈の技術70』などは、講義形式の参考書でSVOCの読み取り方が詳しく学習できるのでおすすめです。これらをマスターしてから、抽象度の高いリンガメタリカの長文などを読み解く練習をしましょう。
2つ目のケースとしては、読み方が分かっているけれどスピードが出ないという場合です。この場合は、ひたすら練習あるのみです。基本的なSVOCの構文把握ができていれば、あとは量をこなすことでパターンがつかめてくるので、初見の英文でもスムーズに読み解けるようになります。リンガメタリカの文章は、適度な長さのものが50個掲載されているので、抽象度の高い文章を早く正確に読むための練習には最適です。
まとめ
今回紹介した『話題別英単語 リンガメタリカ』は、早慶など難関私大で英語のボキャブラリー不足を感じる人向けの単語集です。絶対に抑えておきたい単語が掲載されているというよりは、入試で出てくる可能性の高い難しい単語を知っておくための単語集になります。
そのため、まずは英単語を見て意味が言えるようになる状態を目指し、その次の段階で掲載されている長文の読解練習を行うと、効率的に単語力をアップできます。英語を得点源にしたい人はぜひ、取り組んでみてください。