合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編|東大・京大など最難関大学の記述式問題対策におすすめ!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | Z会 |
目的 | 英語長文演習 |
対象者 | 記述式の問題が出題される大学の志望者 |
難易度 | 最難関大学レベル |
分量 | 208ページ |
使用期間 | 高三夏休み明け~過去問演習前まで |
ジャンル | 英語長文問題 |
・具体的なオススメポイント
記述や和訳問題の良問がまとまっている
・注意点
解説が分かり辛い場合は「レベル別英語長文」や「ハイパートレーニング」などの長文問題集を先に仕上げる
難関大の記述対策に『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』
『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』は、同シリーズの4冊のうち最も難易度が高い教材です。タイトルに「東大・早慶上智レベル」と入っている通り、国公立および私立の難関大学の受験生向けの内容となっています。英単語や文法、英文解釈を一通り終え、さらに長文読解の基本的な参考書も完了した人がさらに演習を積み重ねる時に使える参考書です。今回は、この『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』の特長と使い方について詳しくお伝えします。
問題数は標準的、600語から1000語の長文を収録
『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』は、収録されている問題数が15題と、他の長文読解の参考書と比べても 標準的なボリュームになっています。また、長文1題あたりの単語数は600語から1000語程度です。記述問題と選択問題がバランスよく含まれているため、記述が多い国公立の入試と、選択問題が出題される私立の入試の両方に対応できるのが特長となっています。特に、私立の文系入試では記号選択問題のウェイトが大きいため、この教材を使ってしっかり演習しておくのがおすすめです。
難易度は最初の問題が一番やさしく、後半に進むにつれて徐々に難しくなっていく構成です。そのため、最初の問題から順番に解き進めていくことをおすすめします。問題の解説に加えて、本文の要旨や論理展開を図解をつけてまとめたページがあり、文章の各段落でどういうことが書かれているかが視覚的に理解できるようになっているのも、この教材の特長です。100字程度でまとめられた要約もあるので、問題を解くだけでなく、要約の練習もしてみましょう。
他の3つのバージョンよりもはるかに難しいのでご注意!
同シリーズで出ている1~3のバージョンと比較した場合、『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』はかなり難しい内容になっています。そのため、1~3を順番に解いていったからといって、この教材にチャレンジするだけの長文読解力が身についているかは分かりません。
もし、最難関編を解いて難しすぎると感じたり、解説がシンプルすぎて良く分からないという場合は、同じ長文読解テキストでより解説が分かりやすい『ハイパートレーニング』や『レベル別英語長文』などのシリーズをおすすめします。これらの問題集を使って長文読解の基礎力を身につけたうえで、さらに問題量をこなしたい場合には『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』を使って演習してみてください。
扱われている15題の問題は、難関大学の入試の過去問をベースにしていて、ほぼ改変無しの本番に近いレベルで掲載されています。そのため、15題をしっかり学習すれば、難関大受験に必要な応用力が身につくでしょう。
この参考書を使用する時期について
非常に難易度が高い『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』ですが、この問題集に取り組む時期は過去問演習の直前か、あるいは過去問が一通り解き終わった後にさらに長文を演習するという使い方をおすすめします。
このテキストに出題されている問題はほぼ大学入試の過去問そのものなので、受験直前期、国公立であればセンター試験が終わった後に取り組むので十分間に合います。この教材を使って何か新しいことをインプットするというよりも、すでに頭の中にある大学受験英語の知識を使ってどのように問題を解くかを学ぶアウトプットの目的で使うようにしてください。
英語が苦手であったり、英語以外の科目で得点源になるものがある場合には、無理にこの教材をすべて解く必要はありません。この教材を解くことでどんなことを学びたいか?何を重点的にマスターしたいのか?といった目的意識をもって取り組み、学習効率を上げることをおすすめします。
なお、繰り返し復習する際には回答を暗記してしまうのではなく、なぜその答えになるのかの根拠を理解していくようにしましょう。正解が導き出せること自体よりも、本文や設問の情報をどのように理解すると答えにたどり着くのかを自分の言葉で説明できることの方が大切です。また、問題を解くにあたって知らない単語や熟語、英文法などが出てきたら、答え合わせが終わった後にルーズリーフなどにまとめておいて、時間があるときに覚えていくと語彙力アップにも役立ちます。
まとめ
『合格へ導く英語長文Rise 読解演習4 最難関編』は、東大・京大といった難関国公立大学や、早慶上智などの難関私立大学の受験対策に役立つハイレベルな問題集です。500語から1000語程度の英語長文問題が15題、難易度順に並んだ構成となっています。単語や文法、英文解釈の基礎をマスターし、その後長文演習問題の基本的なテキストを一通り終えた人が、さらに問題を解きたい場合に取り組むべき一冊と言えるでしょう。
英語が得意な人、入試で英語を得点源にしたい人はぜひ挑戦してみてください。このレベルの教材を2~3周解いた上で、志望大学の過去問を数年分きっちりこなせば、合格に必要な英語長文読解の実力が身につきます。