UPGRADE英文法|センター試験からMARCH、早慶対策にも使える!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | 数研出版 |
目的 | 英文法の学習 |
対象者 | 英文法問題の基礎固めをしたい人 |
難易度 | センター試験、私大対策レベル |
分量 | 447ページ |
使用期間 | 夏休みいっぱい頃まで |
ジャンル | 英文法問題集 |
具体的なオススメポイント
標準的な分量で、入試の頻出問題が学習できる
注意点
解答の根拠を自分なりに言えるようにすること
大学入試の英文法基礎固めにおすすめ
『UPGRADE英文法』は、大学入試の英文法の基礎固めにおすすめの問題集です。この1冊をしっかりしあげることで、センター試験はもちろん、MARCHや早慶レベルの文法問題に対応できる基礎力が身につきます。頻出の文法問題と語法問題について選択形式で出題があり、その解答解説が一通り載っているという構成です。似たような参考書としては『NEXTAGE』や『VINTAGE』などがあり、難易度や扱われている問題のボリュームもそれほど変わらないので、レイアウトや解説の分かりやすさを比較して自分が勉強しやすいと思うものを選べば大丈夫です。
なお、並行して単語帳を使って語彙力を強化してからでないと、文法の学習効率が下がってしまいます。単語が分からなくて解けないという状態にならないよう、基本的な語彙については同時進行で覚えていくのがおすすめです。
また、UPGRADEに出題されている問題の中で知らない単語や熟語が出てきたら、ノートやルーズリーフにまとめておいて、単語集といっしょに覚えるようにするとボキャブラリーを効率よく強化できます。『UPGRADE英文法』の特長や使い方、学習のポイントについてご紹介します。
他の英文法問題集との比較
UPGRADE英文法と似たようなレベルの問題集はたくさん出ていますが、基本的に過去問をベースに大学入試に頻出の問題を解説してあるので、内容の違いはほとんどありません。扱われている問題が違っていたり、解説の分かりやすさや訳文の自然さなどの点でわずかな差がありますが、最終的に到達できるレベルとしては似たようなものです。
UPGRADE英文法には発音問題の音声が聞けるCDがついています。近年の入試問題では、発音やアクセントの違いを答えさせる問題も良く出題されるので、繰り返し聞いて単語の発音を覚えていくのがおすすめです。単語の問題は記憶してしまえば、そこまで難しい理解は必要ないので、文法語法問題と並行してスケジュールを立てて少しずつ暗記していくのが良いでしょう。どの英文法問題集を使う場合でも、試験直前になって急に覚えようとしてもなかなか身につかないので、早めに計画を立てて進めておくのが理想的です。
UPGRADEで英文法を学習する際のポイント
文法問題を学習するときに注意するべきポイントについて解説します。UPGRADE英文法に掲載されている問題は記号選択式がほとんどなので、消去法で解けば正解を出せてしまう場合があります。しかし、そのように解いてしまうと応用力が身につきません。
そうではなく、ほかの選択肢ではなぜいけないのか、どうして正解の選択肢だけが適切だといえるのかといった解答の根拠を考えるようにしましょう。解答の根拠にあいまいな部分がある場合、たとえ答えがあっていたとしても解答解説を読み、なぜそれが正解になるのかを理解することが大切です。UPGRADEの解説には、誤答となる選択肢のどこが間違っているのかについての説明も書いてあるので、適宜参考にしてみましょう。
また、その章で扱われている文法テーマ、たとえば「仮定法」であったり「分詞構文」であったりといった情報がヒントになってしまう場合もあります。1周目で解くときには仕方ないですが、2周目以降復習するときにはできるだけテーマが分からないような形で学習した方が実力が身につきます。今まで学習してきた中からランダムに10題選んでその問題を解いたり、1周目で間違えてしまった問題や解答の根拠がわからなかった問題だけコピーしたプリントを使ってテストしたりすると、所見の問題と同じような条件で力試しができるのでおすすめです。
定期的に復習して知識を定着させること
一度解いた問題をそのままにしておくと、知識が定着せず忘れていってしまいます。そのため、一度解いて間違った問題は数日後や数週間後、ある程度進めたら1か月後などのタイミングで、まとめて復習することをおすすめします。一冊を終わらせたい時期を決めて、そこから逆算して1日に取り組む問題数や復習するタイミングを計画してみましょう。英文解釈や長文読解の練習を高三の夏休み明けから10月下旬頃までにスタートさせることを考えると、UPGRADEや類似の文法問題集を使った学習は夏休みいっぱいまでに仕上げてあるのが理想的です。
また、一通り解き終わったあとにさらに難しい問題にチャレンジしたい場合は、『全解説 頻出英文法・語法問題1000』などの問題集をおすすめします。ただし、この問題集は難関大の入試で英語を得点源にしたい人向けの難しい教材なので、志望大学の過去問を一度解いてみて、文法の問題をさらに強化したい人だけ取り組めば大丈夫です。
あれこれ色々な参考書をつまみぐいするよりも、一冊に載っている問題を1つのこらず完璧に仕上げた方が、実際のテストで点を取れる可能性が高くなります。UPGRADE英文法で扱われている問題が100%正解できるようになるまでは、この参考書だけを繰り返し復習するのがおすすめです。
まとめ
『UPGRADE英文法』は、大学入試の英文法問題を解くのに必要な解法パターンが演習できる問題集です。似たようなレベルと問題量の参考書がいくつか出ていますが、どれも扱われているテーマには変わりがないので、紙面のレイアウトや解説の分かりやすさなどをチェックして、自分に合ったものを1冊しっかり仕上げるようにしましょう。
また、解くときはなぜそれが正解になるのか、解答の根拠を自分なりに説明できることが大切です。考え方のプロセスに注意しながら繰り返し学習することで、大学入試の英文法問題に対応できる基礎力を完成させていってください。