英語長文レベル別問題集4(中級編)|センターレベルの英語長文読解に最適!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | ナガセ |
目的 | 英語長文読解演習 |
対象者 | センター試験レベルの長文読解力を身につけたい人 |
難易度 | センター・日大レベル |
分量 | 12題153ページ |
使用期間 | 高校3 夏休み明けごろまで |
ジャンル | 英語長文問題集 |
・具体的なオススメポイント
全文にSVOCが振ってあり、詳しい解説がついていて取り組みやすい
・注意点
解答の暗記ではなく正解の根拠が説明できるようにすること。
精読による深い読みを身につけるまで繰り返し解く
センター試験レベルの英語長文読解に
『英語長文レベル別問題集4(中級編)』は、単語や文法をひと通り覚えた後、長文読解の練習をするためにおすすめの一冊です。
レベル別問題集は全部で六つのレベルに分かれていて、今回紹介するレベル4はセンター試験とほぼ同じレベルの読解問題が掲載されています。全部で12題とボリュームは少なく、一日一題取り組むだけでも2週間かからず一通り解き終えることが可能です。
問題数は少ないながらも分厚い参考書となっていて、解答解説がかなり詳しいため、長文をしっかり精読して学びたい人に特におすすめの構成となっています。
この英語長文レベル別問題集4が解き終わった後には、志望大学の英語の難易度に応じてさらにレベルの高い問題集をやってから過去問に取り組むか、 すぐに過去問演習に取り組むのがおすすめです。まずはしっかりと英語長文の読み方のコツをこの教材でマスターして、そこで得られた長文問題を解くときの考え方を初見の問題にも応用できるように量をこなしていくのが良いでしょう。
SVOCが全文に振ってあるので精読しやすい
レベル別問題集のメリットとして、掲載されている長文問題のすべてにSVOCがふってあるということが挙げられます。一般的な長文問題は、全訳は載っているものの構文については所々しか説明がない場合が多いです。
しかし、レベル別問題集であれば、自分が訳すときに考えたSVOCがあっているか間違っているか全ての文章で確認ができ、精読の練習に役立ちます。SVOCが正確にわかれば、まず英文を日本語に直訳できるようになります。
ただし直訳にすると日本語として意味が通じにくいような場合のみ、意訳をして自然な日本語訳を作るという作業が必要です。いずれにせよ、構文が分かっていなければ意味も読み取れないので、この教材を使って長文の中で構文を把握する練習をしてください。
なお、基本的な英文解釈の考え方がまだ理解できていない人は、いきなり長文読解問題を解くのでは効率が悪いため、先に短文を教材として構文解釈を解説したタイプの参考書に取り組んでください。たとえば、『英文読解入門 基本はここだ!』などは、講義形式の参考書なので説明がわかりやすく、英文解釈の学習をこれからはじめる人にもおすすめです。
また必要最小限の知識がまとまっているのでボリュームが少なく、時間をかけずに英文の読み方が理解できるようになります。これらの参考書で理解した英語の読み方を、長文読解に役立てる段階で、レベル別問題集をはじめとする長文読解問題集に取り組むのが良いでしょう。
英語長文読解は量をこなすか?質を上げるか?
英語の長文読解が苦手な人の中には、勉強の仕方がよくわからないという人が多いです。具体的によくある質問として、たくさんの問題を解いた方が良いのか、それとも1題を繰り返し解いてじっくり精読した方がいいのかということです。
結論から言えば、両方必要なのですが、取り組むのに最適な順番があります。それは、まず一題を繰り返し精読して英文を読み取る力の質を上げてから、その次の段階でたくさんの問題に触れることです。それぞれの勉強方法には異なる目的があり、勉強の結果としてできるようになることも違います。
最初に取り組む精読ですが、こちらは英語で書かれている文章の意味を正確に把握できるようになることが目的です。そのため英文解釈についての解説が詳しい長文問題を繰り返し解くことで、解き方のパターンを身につけるのがおすすめです。
『英語長文レベル別問題集 4』であれば、全文にSVOCがふってある上、解説も詳しく書かれているため、この繰り返しといて解き方を身につけるという用途に最適です。英文の読み方がきちんと理解できた段階で、その考え方を初見の問題にも適用できる力をアップさせるために、他の問題集や過去問を数多くこなしていくと良いです。
基本的な英文解釈の技術が身についていないまま、初見の問題ばかりたくさん解いて量をこなしても、考え方が身に付いていないので結局もしや入試本番で得点につながりません。まずは読み方を精読によって身につけてから、その力をブラッシュアップするために量をこなすようにしてください。
回答の暗記ではなく根拠を説明できるように
レベル別問題集に限らず、英語の長文読解の問題集を解く際に気をつけたいのが、回答を暗記してしまわないということです。何度も繰り返し同じ問題集を解いていると、正解を暗記してしまってとりあえず答えは書けるという状態になってしまいがちです。
しかし、大事なことは正解が出せるかどうかよりも、なぜそれが正解になるのかの根拠を理解できているかどうかです。そのため、問題を解くときには必ず、根拠となる一文が本文のどこにあるのかを確認したり、選択問題であれば他の選択肢がなぜ間違いなのかきちんと自分の言葉で説明できる状態まで持っていきましょう。
自分の言葉で解答の根拠が説明できない最初のうちは、解説に書いてある説明を真似する形で大丈夫です。解説をじっくり読み込み、なぜそれが正解になるのか理解できるようになれば、初見の問題でも自分の言葉で回答の根拠を導き出せるようになります。
1つの問題集を繰り返し復習する際には、正解が分かっても回答の根拠がわからないものについてはチェックをつけておいて、2周目、3周目に解く時にはその問題を重点的に扱うようにすると効率よく学習が可能です。
まとめ
今回はセンター試験レベルの英語長文読解問題が編集できる『英語長文レベル別問題集 4 (中級編)』の特徴と使い方をご紹介しました。英語長文は、基本となる短い英文解釈の力と、問題量をこなすことによる初見で解く力の両方が必要です。
まずは短い英文が解釈できる力をつけた上で、今回紹介したレベル別問題集の4を使って長文を読み解く力をつけて行ってください。レベル別問題集に掲載されている英文では、全ての文章に SVOC が振られているので、自分が読み取った構文が正しいかどうかをチェックし、繰り返し精読練習するのがおすすめです。