英語長文レベル別問題集5(上級編)|MARCHの易しいレベルの英文読解演習に!特長と使い方
科目 | 英語 |
出版社 | ナガセ |
目的 | 英語長文演習 |
対象者 | 長文読解の演習を積み重ねたい人 |
難易度 | MARCHやさしい問題レベル |
分量 | 157ページ |
使用期間 | 高三夏休みいっぱい頃まで |
ジャンル | 英語長文問題集 |
具体的なオススメポイント
全文のSVOCが振ってあるので精読の練習が可能
注意点
英文解釈や単語、文法の力が不足している場合には、先にそちらを仕上げてから長文問題に取り組むこと
MARCHの易しい問題レベルの英文読解におすすめ
『英語長文レベル別問題集5(上級編)』は、英語の長文読解の演習をして、読解の精度やスピードをアップするためにおすすめの一冊です。英語長文レベル別問題集シリーズには全部で6つのレベルがあり、今回ご紹介する「レベル5上級編」は、MARCHの易しい問題くらいの英語長文問題が載っています。全部で12題とコンパクトなので、1日1題ずつ取り組んでいけば2週間弱で解き終えることも可能です。問題数は少ないですが、解説が詳しいので分厚い参考書となっています。英語の長文読解の演習を積み重ねたい方におすすめです。
英語長文レベル別問題集5を一通り解き終えたら、志望大学の過去問演習に取り組んで、自分の今の実力と合格に必要な力のギャップを把握しましょう。英語長文を、スピードと精度を保って読み解くトレーニングをこの教材行い、そこで学習した解法パターンを過去問の長文問題を解くときに応用していくことで、無理なくステップアップできます。
前文でSVOCの構文解説がついているのが特長
英語長文レベル別問題集シリーズには、載っている英文すべてにSVOCの構文が振ってあるのが特長です。このレベルの問題集で前文にSVOCが振ってある教材はほとんどないため、構文を確認しながら勉強したい方にとって貴重な1冊と言えます。よくある長文問題集では、全訳は載っていても構文解析については要所にしか説明が書いていない場合がほとんどです。しかし、レベル別問題集シリーズなら、自分が英文を読み解くうえで把握したSVOCの理解が正しいかどうか、全ての文章で細かく確認ができるため、精読練習に役立ちます。
英語の文章は基本的に、SVOC が正確読み取れた段階で、英文から日本語への直訳ができるようになります。しかし、英語をそのまま直訳にしてしまうと、日本語が不自然になってしまうケースがあるため、その際には意味が伝わりやすいように意訳することが大切です。まずは、構文を理解して直訳ができるようになるのが長文読解をマスターするための一歩目なので、このシリーズを使って構文把握の練習をされることをおすすめします。
なお、基本的なSVOCの把握がおぼつかないという人は、いきなり長文読解問題を解かない方が良いです。読み方が分からない段階で長文に取り組んでも、効率が悪くなってしまいます。まずは、短文を使って構文解釈が学べるタイプの参考書に取り組みましょう。『英文読解入門 基本はここだ!』などの講義形式の参考書なら、英語に苦手意識のある人でもスムーズに学習できます。そのうえで、長文読解の練習問題として、レベル別問題集シリーズに取り組んでいってください。
長文が読み解けない場合は、ゆっくり解いてみよう
英語長文問題が苦手な場合、そもそも1文1文の意味が分かっていないから解けないのか、あるいは読めてはいるものの読解スピードが遅く制限時間に間に合わないのか、どちらなのかを見極める必要があります。まずは、制限時間を気にせず、ゆっくり解いてみることをおすすめします。
時間をかけても長文の意味が分からない、あるいは問題に答えられないという場合には、基本的な英文解釈の力が不足している可能性が高いです。その場合、長文による演習を積み重ねるよりも先に、基本的な構文解釈を短文を使って学習できる参考書に立ち戻って、理解を深めてから戻ってくるようにしましょう。
ゆっくり読めば高得点が取れる場合には、読むスピードをアップすることで合格点が取れるようになります。読むスピードをアップするには、シャドーイング練習が有効です。『英語長文レベル別問題集』には、耳慣らし用としてCDが付属しています。このCDを再生しながら、あとを追いかけるように発音を真似るシャドーイングの練習をすると、ネイティブが読むスピードに近づけていくことが可能です。
CDを活用しながら、英語の読解スピードを上げることに集中しましょう。なお、同じ問題を繰り返し読むことも読解スピードのアップにつながります。いちいち日本語に訳さなくても、英語の構文を英語の語順のまま理解できるようになると、初見の問題でもスピーディに解けるようになるので、一度理解した英文でも繰り返し音読を繰り返すのがおすすめです。
答えを覚えてしまわず、解答の根拠を意識しよう
この問題集に限らず、英語の長文問題を解く時には、繰り返しやって答えを覚えてしまうものが出てくるので注意が必要です。というのも、答えを覚えていて正解できたとしても、入試では同じ問題は出てこない以上得点力につながらないからです。正解を導くために何をどの順番で考えればよいのか?それが正解と言える根拠を本文の中から適切に見つけられることが大切になります。長文問題を繰り返し解くときには、解答の根拠を意識し、なぜそれが答えになるのかを自分の言葉で説明できるようにすることが実力アップの近道です。
なお、最初は解答の根拠が説明できなくても大丈夫です。二周目以降、解答の根拠を答えられるようにするため、模範解答に書いてある解説を真似する形でインプットしましょう。この学習を繰り返すことで、初見の問題でも根拠をもって正解にたどり着けるようになります。
1つの問題集を繰り返し復習する際には、間違った問題だけでなく、根拠があいまいになってしまっているものにも印をつけておいて、2周目、以降で重点的に復習すると効率よく学習できるでしょう。
まとめ
本記事では、MARCHの易しい問題レベルの英語長文読解問題が練習できる『英語長文レベル別問題集 5 (上級編)』の特長と使い方をご紹介しました。英語長文は、短文を正確に読み取る英文解釈の力と、長文を読みこなしていくスピードの両方が必要です。
まずは短い英文を解釈する力を身につけた上で、『レベル別問題集 5上級編』で長文をスピーディに読み解く力をつけていきましょう。レベル別問題集に掲載されている英文にはすべて、 SVOC が振られているため、構文理解が正しいかどうかチェックし、精読の練習を繰り返し行うのがおすすめです。これにより、英語長文で私大の問題に対応できる実力を身につけていきましょう。