ドラゴン・イングリッシュ基本英文100|英作文の力をアップしたい人におすすめ!特長と学習方法
科目 | 英語 |
出版社 | 講談社 |
目的 | 英作文向け例文暗記 |
対象者 | 英作文力をアップしたい人 |
難易度 | 難関私大・国公立レベル |
分量 | 240ページ |
使用期間 | 高3夏休みいっぱい頃まで |
ジャンル | 英語例文集 |
・具体的なオススメポイント
大学受験の英作文問題に活用できる100の例文が掲載されている
・注意点
基本的な英文法知識の解説は薄いので、ある程度英語ができる人向け
英作文問題に対応する100の例文が身に付く『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』
『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』は、英作文の実力をアップしたい人におすすめの例文集です。タイトルの通り基本英文が100含まれていて、すべて丸暗記することで英作文に活用するというコンセプトの参考書となっています。
ただし、扱われている英文は比較的長めで複雑なものも多く、英作文や英文法に苦手意識がある人の1冊目としてはおすすめしません。
ある程度簡単な英文は書ける自信があって、その力をさらにレベルアップしていきたい人向けの英作文例文集です。今回は、『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』の詳しい特長や学習方法についてご紹介します。
英作文問題で問われる3つのポイントを100例文に凝縮!
『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』の解説によると、大学入試の英作文問題でポイントとなる項目は3つあります。1つは、時制に関する知識を問うもの。英語には、過去形のほかに完了形など日本語にはない時制が存在し、文章で言い表したい内容によって適切な時制を選ぶ必要があります。
詳しい知識がないと的確な時制を選ぶことはできません。2つめのポイントは、文脈を踏まえた内容をかけるかどうかです。英作文の出題意図に対して、適切な英語表現ができるかが問われます。
そして、3つめが論理的な文章を書けるかどうかです。自分が書いた文章の中に矛盾している点がないかどうかや、しっかりとした理由をもって主張を展開できているかどうかなどがチェックポイントとなります。
これらの英作文問題の3つのポイントに対して、適切な英文を書けるようにするための例文が、『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』に含まれています。どのポイントについても、この参考書以外ではほとんど触れられていないため、しっかりマスターできればほかの受験生に差をつけられる英作文力が得られるでしょう。
また、掲載されている英文はすべてネイティブチェックされた自然な文章なので、大学入試だけでなくさらにその先の英語力にもつながるのも特長です。
基礎的な英文法の解説は少ないので要注意
『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』で紹介されている英文はハイレベルなものが多いですが、なぜその表現になるのかという理由や、扱われている文法についての基本的な知識はほとんど解説されていません。
最低限、時制や関係詞、接続詞、分詞構文や仮定法などに関する理解はあらかじめ身につけている必要があります。それらの基本的な理解なくして、100の英文を覚えるのは大変な労力がかかってしまうので、無理をせず基本的な知識を整えてから取り組むようにしましょう。
また、例文の暗記は、すでに頭の中に入っている英文の量が多いほど、より長い文章が簡単に覚えられるようになってきます。なぜなら、短くて基本的な文章を書くことができれば、あとはそれらを組み合わせることでより複雑な内容を表現できるようになるからです。
逆に、基本的な例文が頭の中に入っていない段階で複雑な文章を暗記しようとすると、ただの丸暗記になってしまうので応用範囲が狭まってしまいます。
そのため、まずは中学英語の教科書に載っているような基本的で短い英文を覚えてから、『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』に載っているようなある程度格式高い例文を覚えていくのが効果的です。
すでに英文法の力に自信があり、『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』に載っている例文を読んでスムーズに構文や意味が把握できるようであれば、例文暗記に進んでよいでしょう。
ネイティブによる音声が収録されたCD付き
『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』の長所の一つとして、100個すべての例文がネイティブによって朗読された音声CDがあります。
例文を暗記する際、ただ読んで字で書いて覚えるよりも、聞いたり発音したりしながら覚えた方が記憶に残りやすいです。また、例文を暗記する段階で正しい発音・アクセントで覚えておけば、リスニング力やスピーキング力もアップすることができます。
逆に、我流のカタカナ発音で例文を覚えてしまうと、あとからネイティブ発音に近づけるのが大変です。せっかくすべての例文が音声収録されているので、CDを活用しながら正しい発音で例文暗記していきましょう。
例文を一通り覚えてしまった後は、音声CDのデータを音楽プレーヤーなどにいれて隙間時間をつかって復習するのもおすすめです。100の例文を繰り返し頭に刷り込んでおくことで、確かな英作文力を身につけましょう。
まとめ
今回は、ハイレベルな英作文が書けるようになる『ドラゴン・イングリッシュ基本英文100』をご紹介しました。ここに紹介されている例文は、大学入試の問題で問われやすい3つのポイントをすべてクリアした覚える価値のあるものばかりです。
音声CDも活用しながら100の例文を頭にインプットすることで、英作文力だけでなくリスニングやスピーキングにも役立つ英語力が身に付きます。
ただし、例文に使われている文法知識の基本的な解説などは少ないので、英文法や基本的な英文構造に不安がある人は、より難易度の低い英作文教材から例文暗記に取り組んだ方が効率的です。
自分のレベルに合わせて、無理せず着実に例文暗記を積み重ねていってください。