イチから鍛える英語長文700|早慶レベルの長文読解トレーニングにおすすめ!特長と学習方法
科目 | 英語 |
出版社 | 学研マーケティング |
目的 | 英文読解演習 |
対象者 | 早慶レベルの英語長文演習をしたい人 |
難易度 | 早慶レベル |
分量 | 207ページ |
使用期間 | 夏休みごろ~過去問演習前まで |
ジャンル | 英文読解問題集 |
・具体的なオススメポイント
解説がわかりやすく、音声CDも付いている
・注意点
MARCHレベルの読解が余裕でできるようになってから取り組むこと
早慶レベルの長文読解演習に!『イチから鍛える英語長文700』
『イチから鍛える英語長文700』は、早慶をはじめとする難関私大の英語長文の読解力を鍛えられる問題集です。同シリーズで出版されている問題集の中では、長文の単語数が最も多く、かつ難易度も高い教材となっています。
掲載されている問題数は14問で、取り組みやすい量です。また、掲載されている問題はすべて入試の過去問の中から厳選された700語程度の良問となっています。
このシリーズの長文問題集は解説がわかりやすく、また和訳が1文1文に対応して書かれているなどの工夫が特長です。今回は、そんな『イチから鍛える英語長文700』の詳しい特長とおすすめの学習方法についてご紹介します。
解説がわかりやすいが、難易度は高いので注意!
『イチから鍛える英語長文700』は解説がわかりやすいですが、掲載されている長文のレベルは高いので注意が必要です。MARCHレベルの長文問題を積み重ね、それらが余裕で読み解けるレベルの人でないと、『イチから鍛える英語長文700』を解き進めるのは難しいでしょう。
自分のレベルにあった問題を解くことでしか実力は身に付かず、不用意に難しい問題に手を付けてしまうとただの解答暗記で終わってしまう危険性が高いです。難易度の易しい長文問題集から、1つずつ順番にステップアップしていくようにしましょう。
なお、すでにMARCHレベルの問題が解けるようになっている人にとっては、『イチから鍛える英語長文700』に掲載されている問題の反復練習が英語力アップに役立ちます。英語の解釈や長文の読解は、ある程度のレベルまで行くとあとはどれだけ問題の演習量を積んだかの勝負です。
たくさんの文章を読みこなすほど、問題を解くための速読力や、どこに注意して読み解けばよいのかなどのポイントが身に付いてきます。これは、知識というよりも演習を通じてしか習得できない感覚のようなところもありますので、『イチから鍛える英語長文700』を使って演習量を積み重ねてください。
この教材は解説がわかりやすいので、他の似たような語数の長文問題集が難しい人にもお勧めできる1冊です。
精読や音読の練習に使える別冊付録を活用しよう!
『イチから鍛える英語長文700』シリーズには、単語リストや音読用の英文が載っている別冊のトレーニングブックがついています。英語の長文読解問題を一通り解いた後は、このトレーニングブックを活用してさらに英語力を高めていくことが可能です。
使い方としては、まず長文に登場する頻出の単語リストの中で、知らない単語や意味を忘れてしまった単語をマスターしましょう。中には、一般的な入試の単語集には含まれていない単語も出てくるので、これらを覚えておくことでほかの受験生に差をつけることができます。
そして、音読用の英文については、下線部や空欄、並べ替えなどがついていないそのままの英文ですので、あとで解説するシャドウイングにも使えるほか、SVOCの構文書き込みにも便利です。
ただし、SVOCの構文を書き込む際には、コピーしたプリントの方に書き込むのがおすすめです。ただ長文問題を解いて終わりにするのではなく、『イチから鍛える英語長文700』に掲載されている14問から英語力アップに役立つ情報を最大限引き出しましょう。
14問すべてにネイティブの音声データがついている
『イチから鍛える英語長文700』の付属のCDには、掲載されている14問の長文すべてにネイティブの音声データがついています。音声データと、トレーニングブックの音読用英文を活用することで、リスニング力と速読力を同時に鍛えることが可能です。特におすすめの方法として、シャドウイングというやり方があげられます。
これは、音声CDを流しながら、1秒程度遅らせたタイミングで発音をまねていく音読方法です。耳で聞きながら、ほぼ同時に口で発音していくプロセスを通じて、英語特有のリズムやイントネーション、アクセント、そして発音の違いを身につけることができます。
最初はうまくついていくことができなかったり、つっかえてしまう部分が多かったりしてしまって大丈夫です。繰り返しシャドウイングの練習を積み重ねていくと、だんだんとネイティブの発音スピードについていきながら、同時に意味を理解できるようになっていきます。
この段階まで反復練習すると、リスニングで意味を把握しやすくなったり、単語数の多い長文でもスラスラ読み解けるようになったりするのでおすすめです。まずは問題をしっかり解いて、そのあとはCDを活用したシャドウイングの訓練などで英語力をアップしていってください。
まとめ
今回は、早慶レベルの英語長文演習ができる『イチから鍛える英語長文700』についてご紹介しました。解説がわかりやすく、またレイアウトが工夫されているので学習しやすい1冊です。
ただし、扱われている問題の難易度は、早慶レベルということで難しいものが多くなっています。同じシリーズには300語や500語の、より易しい問題集もありますので、それらから一つずつステップアップして取り組むのがおすすめです。
付属のCDやトレーニングブックを活用しながら、英語長文読解の力を高めていってください。