センター9割の基礎が身につく『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』の特長と勉強法
科目 | 地理 |
出版社 | KADOKAWA |
目的 | 地理の基礎固め |
対象者 | センター地理で高得点を狙いたい人、私大受験で地理を使う人 |
難易度 | センター9割~MARCH、早慶レベル |
分量 | 480ページ |
使用期間 | 高3~夏休み終わり頃まで |
ジャンル | 地理問題集 |
・オススメポイント
この1冊で地理で高得点を狙うための知識が身につく
・注意点
地理が全く初めての人は講義用の参考書を先にやってから取り組むこと
センター地理で9割を狙うための基礎が1冊で身につく
『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』はセンター試験の地理で9割以上の高得点を狙うための基礎が1冊で身につくおすすめ参考書です。さらに、センター試験の地理で高得点を取りたい人だけでなく、MARCHや早慶、関関同立や国公立で地理を使う人にも役立ちます。受験地理に必要な知識はほぼ網羅されている良書で、同じく著者の瀬川先生が書かれた問題集『センター試験 地理B超重要問題の解き方』で対応する問題を解いて演習するという位置づけになっています。
『面白いほど』で身につけた知識を、『超重要問題の解き方』の演習問題とその解説の周辺知識もあわせてチェックすることで地理の得点力を効率よくアップできます。
地理が初めてなら1冊目としては不向き
この『面白いほど』シリーズは地理を初めて学習する人の1冊目としてはおススメしません。というのも、この本は地理の基礎知識が身に付いた人がその知識を使って入試でどのように点を取っていったらよいかを学ぶための教材だからです。
授業で一通で地理を習って基礎が身についてる人はいきなりこの1冊から始めても大丈夫ですが、そうでなければまず『山岡の地理B教室』シリーズのPART1、PART2から始めることをおすすめします。この教材は2週間に1冊、1か月で2冊くらいの短期間でマスターできるので、まずはこの2冊を使って受験地理の概要をざっくり把握しましょう。地理を学習するうえで最低限覚えておくべき知識がまとまっているので、地理を全く学習したことがない人、授業で地理を取っていないけれどセンターで地理が必要な大学を受ける人にもおすすめです。
最低限の知識が身についた上で、その次に本格的なセンター対策として『面白いほど』に取り組むとスムーズに実力アップできます。
丸暗記ではなく、理屈を理解しよう
地理を学習する上で大事なことがあります。それは「丸暗記ではなく理屈を理解する」ということです。『面白いほど』シリーズに限らず、地理の場合は知識を丸暗記してもあまり点が取れません。なぜかというと、地理では数学のように「なぜそうなるのか?」という考え方が重要になってくる問題が出題されるからです。
地理では問題文で与えられたデータをもとに答えを導く問題や、その地域の気候がどういう地形的な特色が原因となっているのかといった考えされられる問題がよく出ます。同じ社会科目である日本史や世界史などは、用語と出来事が一対一で対応している場合が多いため丸暗記でもそこそこ点が取れますが、地理の場合はただの暗記では通用しないことが多いです。
身につけた知識をどのように使えば正解が導き出せるのか?その考え方のプロセスを自分の頭できちんと組み立てられるようにしましょう。解き方のプロセスは『面白いほど』および『超重要問題の解き方』に載っているので、最初はそれを真似することを徹底してください。
ほかの地理参考書との違いは?
『面白いほど』は地理に必要な知識が1冊にまとまっているので相応のボリュームがあります。ただし、ほかの網羅的な地理の参考書と比べるとスッキリとまとまっていて、たとえば『ナビゲーター』シリーズなどは4冊も出ています。そうした他の参考書と比較すると、『面白いほど』には図や絵も大量に載っていてわかりやすく、かつ解説も基礎的な部分に重点を置いて詳しめになっているので最も効率よく学習できる本だといえるでしょう。
基礎を固めてからこの教材に取り組めば、ほかの教材は不要です。むしろ、この1冊までが終わったら別の教材ではなく、センター試験や志望校の過去問に取り組んでください。このような順番で学習を進めることで、点を取るための実践的な思考プロセスが身につきます。
まとめ
『センター試験 地理Bの点数が面白いほどとれる本』は、地理の基礎固めが一通り完了した人がセンター試験9割以上の得点を目指すための基礎固めに役立つ1冊です。この1冊をしっかりやりこめば、受験地理に必要な知識や考え方が一通りマスターできます。
勉強の注意点としては、「答え丸暗記するのではなく考え方・理屈を身に付ける」ということがあげられます。地理の試験問題では知識を覚えていれば解けるという問題は少なく、なぜそうなるのか?どういう理由でその答えが導かれるのか?がわかっていないと解けない問題が多いです。この点について『面白いほど』に詳しい解説が載っているのでしっかり読み込んで、答えを導き出す筋道を言葉で説明できるようにしましょう。最初は書いてある説明を真似する形でもOKです。真似を繰り返していく中で、自分の言葉で説明できるようになってきます。
センター試験の地理で高得点を取りたい人、国公立の入試に地理が必要な人は、この1冊で実力を完成させ、あとは過去問を繰り返し解くことで志望校の合格に必要な得点力を身につけてください。