数学が苦手な人や初めて勉強する人におすすめ『高校これでわかる数学』の特長と学習方法
科目 | 数学 |
出版社 | 文英堂 |
目的 | 数学基礎演習 |
対象者 | 数学の基礎固めをしたい人 |
難易度 | センターレベル |
分量 | 288ページ |
使用期間 | 高1~高2、高3の夏休み前ごろまで |
ジャンル | 数学基礎問題集 |
・具体的なオススメポイント
数学が苦手な人でも見やすいレイアウトと解説
・注意点
数学が苦手な人は、まずこのシリーズに出題されている問題をしっかり解けるようにすること
カラーで見やすい初学者向け問題集『高校これでわかる数学』
『高校これでわかる数学』は、数学が苦手な人の基礎復習や、初めて学習する人のための1冊としておすすめです。数1+A、2+Bなど、数学の分野別に同じシリーズとして出版されています。
数学をこれから勉強する人は、1+Aから順番に解いていくのが良いでしょう。なお、教科書との違いは問題と解答解説がメインになっているということと、レイアウトの見やすさにあります。『高校これでわかる数学』はカラーでレイアウトが工夫されており、初心者でもわかりやすく勉強が進められる構成です。
教科書だといまいち勉強する気が起きない人や、定理や公式の説明よりもまずは基礎的な問題が解けるようになりたいという人には『高校これでわかる数学』をおすすめします。ただし、解説のわかりやすさという点でいえば『初めから始める数学』シリーズの方がわかりやすいです。
『高校これでわかる数学』の解説でも十分に詳しい説明が載っていますので、内容をみてもし『高校これでわかる数学』の説明が不十分と感じる場合には、よりかみ砕いた説明が載っている問題集を使って学習を進めるようにしましょう。
今回は、『高校これでわかる数学』の詳しい特長や学習方法についてご紹介していきます。
教科書だけだと勉強しづらい人におすすめ
『高校これでわかる数学』は、数学が苦手な人におすすめです。中学から高校に入ると、高校数学でつまずいてしまう人は少なくありません。その理由の一つに、学校で使用する教材のレベルが必要以上に高すぎることがあります。
特に、私立の高校などではカリキュラムに基づいてレベルの高い教材を扱っている場合が多いので、基礎的な理解が追いつかないまま機械的に問題を解かされるような状態になってしまうこともしばしばあります。
そういう時に、『高校これでわかる数学』のようなかみ砕いた説明が載っている参考書を併用して学習していくと、学校の教材だけでは理解できなかった部分も着実にマスターできます。
また、数学に強い苦手意識があって「数式を見るだけでも無理!」というタイプの人でも、『高校これでわかる数学』のレイアウトであればストレスなく理解を進めることができるでしょう。
どの科目でも、初学者の人が苦手意識なく基礎的な問題が解けるようになるためには、内容の易しさだけでなく教材の見やすさや構成も重要な要素となってきます。その点、『高校これでわかる数学』は見やすいレイアウトとカラーの構成になっているので、内容以外のストレスは極力排除された取り組みやすいデザインです。
教科書でよくわからないポイントや、教科書に載っている以外の例題を解いてテスト対策をしたい人などは、ぜひ『高校これでわかる数学』を活用してください。
基礎的な問題を繰り返し復習しよう
『高校これでわかる数学』に載っている問題が一通り解けるようになれば、数学の各単元の基礎力が身に付きます。あれこれ色々な問題集をつまみ食いするよりも、『高校これでわかる数学』に載っている問題を確実に解けるようになることが基礎固めの近道です。
解説で分からない部分や、解き方がわからない部分が無くなるように繰り返し解いて、基本問題は一通り解けるという状態を目指しましょう。その時、問題を1回解いて終わりにするだけではなく、間違った問題は2回、3回と時間をおいて復習することが大切になります。
逆に、初見で解き方がわかった問題については2周目以降扱わなくて大丈夫です。わからなかった問題だけを繰り返し復習していくサイクルを作ると、効率よく苦手分野をつぶしていくことができます。
また、できなかった問題を学習する時には、ただ解説を読んだり、答えを書き写したりするだけで終わらせず、次の2つのポイントを意識すると効果的です。まず、答えを見て「なぜ解けなかったのか?」の理由を言葉にすること、そして、答えを理解した直後にノーヒントで正解を書けるかどうか試すこと。
この2点を意識的に行えば、勉強しているのに点数が上がらないという悩みは解決できます。数学が苦手な人だと、最初はこの作業をするのに労力がかかりますが、焦らず1問1問この方法でマスターしていくことでだんだんと点数が上がってくるので頑張ってください。
ほかの基礎的な問題集との違いは?
大学入試向けの基礎的な数学の問題集としては、『高校これでわかる数学』のほかにも『基礎問題精講』などがあげられます。問題量としてはどちらもほぼ変わらず、問題の難易度も両方とも同程度です。違いは解説のわかりやすさやレイアウトの見やすさ、カラーの印刷を使っているかどうかなどになります。
すべてをマスターした時に到達できる基礎固めのレベルはどちらを選んでも同じですので、自分が勉強を進めやすい方を選んで解くようにすれば大丈夫です。書店で実際に手に取って比べてみることをおすすめします。
まとめ
今回は、数学の基礎固めができる『高校これでわかる数学』シリーズについてご紹介しました。数学が苦手な人や、これから数学を勉強していく人におすすめできる問題集です。
レイアウトが見やすく学習しやすい教材となっていますので、数学に苦手意識がある人はぜひ、『高校これでわかる数学』でひとつずつ基礎固めをしていってください。