中堅私大センター試験レベルの数学基礎固めに!『数学2・B基礎問題精講』の使い方と特徴
科目 | 数学 |
出版社 | 旺文社 |
目的 | 数学基礎固め |
対象者 | 数学の基礎固めをしたい人向け |
難易度 | 中堅私大・センターレベル |
分量 | 303ページ |
使用期間 | 高2~高3 1学期ごろまで |
ジャンル | 数ⅡB問題集 |
・具体的なオススメポイント
少ない問題数で基礎をしっかりマスターできる
・注意点
繰り返し学習し、解法を定着させること
数学の基礎がためにおすすめの一冊『数学2・B基礎問題精講』
『数学2・B基礎問題精講』は、中堅私大センター試験レベルの数学の基礎固めをしたい人にオススメの参考書です。問題が見開き1ページにつき、1テーマ1題のレイアウトで並んでいて、見やすい構成になっています。
また問題数がチャート式などと比べて少ない割に、押さえておくべき問題をきっちりと掲載しているため、効率よく学習を進めることが可能です。解説がわかりやすいため、数学が苦手な人やこれから数学の基礎学習していく人にもお勧めできる参考書です。
数学2 B は文系の人でも入試で用いることがあるため、文系理系問わず基礎固めをしたい人はこの参考書を使って、初級から標準レベルの問題をしっかり解けるようにするのがおすすめです。
チャート式との違い
数学の網羅型の参考書として有名な「チャート式」と、今回紹介する「基礎問題精講」の違いはいくつかありますが、まずは問題数です。青チャートや黄色チャートと比べると基礎問題精講に掲載されている問題数は約1/3程度とコンパクトにまとまっています。
そのため一通りやりきるまでにかかる時間も1/3で済むため、チャートで3ヶ月かかってマスターすべきところを、基礎問題精講であれば1ヶ月でマスターすることもできます。ただし実際には数学をこれから学習する人向けの難易度ですので、一ヶ月で集中的に取り組むというよりは、自分のレベルに合わせて分からない問題を一つずつ攻略していくのがおすすめです。
また難易度に関しては、青チャートよりもやさしい問題が含まれています。チャート式は解説があっさりしているものも多く、これを使って学習する教材というよりは、入試に出題される問題が網羅されている辞書のような使い方が想定されています。
一方基礎問題精講はひとつひとつの解説がたっぷり詳しく掲載されているので、数学が苦手な人や初学者の人でもこの参考書を使って学んでいくことが可能です。
センター・中堅私大レベルの実力を身につけたい人におすすめ
基礎問題精講は、センター試験や中堅私大を突破するレベルの実力を身につけたい人にオススメします。教科書や他の講義系のやさしい参考書を使って各単元の公式や定理を理解した上で、基礎問題精講で扱われている問題を解けるように繰り返し学習してください。
単元で使われているテーマは、教科書を読んでいるだけだとわかったようで得点につながる実力が身につかず数学が伸び悩む原因となります。自分の知識が正しいかどうかきちんと理解できているかどうかは問題を解くことでしか確認できないため、各単元で頻出の問題を一通り溶ける状態にしておくことが大切です。
基礎問題精講に掲載されている問題は、全てやっておいて損はない良問がセレクトされているので、これらの問題を一通りマスターすることでセンター試験や中堅私大レベルの問題であれば「一度解いた事があるな」という状態に持っていくことができるでしょう。
繰り返し学習して記憶に定着させよう
基礎がための段階で大切なことは反復学習です。まだ理解が甘い単元や、覚えたての公式や定理は、記憶に定着していないため数週間全く手をつけないと忘れてしまいます。一度覚えただけで良しとするのではなく、一回解けるようになった問題は必ず復習をするのがおすすめです。
復習するタイミングとして有効なのは、数日後と一週間後と一か月後のタイミングが良いでしょう。このぐらいのタイミングで繰り返し学習すると、やった問題を忘れてしまった場合でもその都度思い出せるので、後々記憶に残りやすくなります。この作業を行わずに他の単元をどんどん学習して言ってしまうと、覚えたそばから抜けていくという効率の悪いことになってしまうので注意が必要です。
また復習する時は答えを覚えておくのではなくて、解き方のプロセスをきちんと理解するように心がけるのが大切です。答えが合っているかどうかよりも、正しい解き方で答えを導き出せることの方が重要なので、もし解き方で曖昧なところや不安なところが残っている場合は解説を良く読み直してください。
特に、数Ⅱ数Bの問題では図形の証明など、きちんと書かないと正解にならないタイプの問題も多く含まれます。こうした証明問題などは繰り返し手を動かして、解き方のパターンを記憶に定着させるようにしてください。
まとめ
今回紹介した『数学2・B基礎問題精講』は、数学の基礎レベルの問題が標準的なボリュームで掲載された参考書です。数学をこれから学ぶ人や、基礎固めをしたい人に特におすすめします。
この一冊に掲載されている問題をしっかりマスターすれば、中堅私大レベルの数学の問題やセンター試験の問題は一通り解けるようになるでしょう。各単元のテーマとなっている問題を繰り返し学習することで、どのような出題があっても対応できる実力を身につけてください。
チャート式などの網羅系の参考書のような良問がセレクトされていながら、問題数がそこまで多くないので短期間で取り組むことができるのでおすすめです。