数学が苦手でも北大医学部に現役合格!?『基礎問題精講』と『入試の核心』の2軸で成績は上がる!
数学が苦手でも現役で国立大理系に受かるには負けないための戦略が必要
センターレベルの実力を身につけるには、夏までに『基礎問題精講』を終わらせたい!
時間が取れる夏から秋にかけて数IIIに取り組むのが苦手を克服する鍵!
二次試験対策にもセンター試験対策にも『入試の核心』+基礎固めが効果的
まとめ
国公立理系で必要な科目は数多いですが、一番苦手意識を持つ人が多いのは数学ではないでしょうか。
「関数が大の苦手!何をしているのかさっぱり分からない」、「結局、ベクトルの内積ってどこよ。」などとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は数学が苦手でも負けないための勉強方法をご紹介します。
数学が苦手でも現役で国立大理系に受かるには負けないための戦略が必要
今回は北海道大学医学部保健学科に現役合格を決めたSさんについてご紹介します。
Sさんは数学が大の苦手でした。高校3年生の6月時点でセンター数学の得点率は数IA・数IIBともに3割。
難しい問題に苦手意識があるばかりか、基本的なことさえよくわかっていない範囲がある有様でした。
しかし、彼女が目指していたのは国立大学の理系、数学を捨てるわけにはいきません。彼女はどのような戦略を立てたのでしょうか。
それは、数学で負けないようにするというものでした。今からそんな彼女の勉強方法を見ていきましょう。
センターレベルの実力を身につけるには、夏までに『基礎問題精講』を終わらせたい!
数学が苦手な人にとってまず関門となるのはセンター試験でしょう。
特にセンターの配点が大きい大学では、センター試験でいかに点数を取れるかが合否に大きく影響します。
となると、基本的な問題が解ける程度の実力をきちんとつける必要があります。
そのためにSさんが利用したのが、『基礎問題精講』でした。この問題集は基礎力を要請したい人から実践力も身につけたいという人まで利用できます。
Sさんは、数IAに関しては「基礎力なら身についているかな」という状況でした。
そして見事一か月でこの問題集を終わらせることに成功しました。
数学について、ある程度は内容を把握している場合、大体これくらいの期間がかかると思って良いかもしれません。
また、彼女は、数IIBに関しては「あまりよく分かっていない範囲がある!」という状況でした。それでも彼女の場合二か月で問題集を終えています。
「基礎に自信がない」という場合でもこれくらいの期間を目標に取り組んだ方が良いかもしれません。
彼女は以上のようなスケジュールで夏までにセンターレベルの実力をつけていきました。
時間が取れる夏から秋にかけて数IIIに取り組むのが苦手を克服する鍵!
一般的に高校数学で一番難しいと言われているのが数IIIです。
学習単元自体の難易度が上がりますし、計算がうんとややこしくなります。
数IIIに対する苦手意識を持ち合わせる人もいると思います。
その数IIIですが、なるべく夏休み、そして秋の初めまでに実力をつけておくのがおすすめです。
というのも、秋が深まる頃にはセンター試験に向けて理科と社会を対策せねばならないからです。
数学ばかりに、それもセンター試験で使わない数IIIばかりに力を入れ続けることはできません。また、計算量が多い数IIIは演習に時間がかかってしまいます。
時間をたっぷりとれる夏休みはその勉強にぴったりと言えるかもしれません。
Sさんも夏休み、数IIIにしっかりと取り組みました。
それなりに大変だったそうですが、勉強時間を柔軟に調製することにより、9月には基本をマスターすることができたようです。
二次試験対策にもセンター試験対策にも『入試の核心』+基礎固めが効果的
さて、夏が終わると受験を本格的に意識するのではないでしょうか。
特に難関の国公立理系ですと基本問題をマスターしただけで二次試験を迎えるのは不安ですよね。
しかし、他の強化の対策をしっかりすると、特に現役生の場合取れる時間は少なくなりがちです。
そこでおすすめなのが、「徐々に問題集をステップアップしよう」という考えを捨てて、いきなり入試レベルの問題集に取り組むことです。
不安な気持ちにはなると思いますし、最初は苦労するでしょう。
しかし基本が備わっていれば工夫次第でなんとかなりますし、結果的にはこれが近道である場合が多いです。
Sさんは三か月弱かけて『入試の核心』という問題集に取り組んでいます。
勿論かなり苦戦したようですが、例えば学校で使用している『新課程4STEP数学III』を基本事項の確認に使うなどしてなんとか終わらせたようです。
これだけ聞くと「二次対策ばかりでセンター試験は大丈夫なの?」と思われるかもしれません。
実は、この方針はセンター試験対策にも有用です。
実際Sさんはセンター試験の数学に関する苦手意識がなくなり、特に数IAでは9割を超えるようになりました。
また、二次試験の問題でも「これは落とせない!」というものは解けるようになり、数学に足を引っ張られないようになりました。
まとめ
以上、数学が苦手だったSさんの勉強方法をご紹介しました。
『基礎問題精講』を短期間でやりこみ基礎力をつけ、『入試の核心』をうまく使うことで、入試で落とせない問題もセンター試験もカバーするというやり方が効果的のようです。
特に数IIIは時間がある夏休みのうちに基礎を固めておくのがおすすめです。
苦手な教科の勉強をするのは骨が折れるとは思いますが、足を引っぱらないようにするために時間を割いてみてはいかがでしょうか。