苦手を潰す基礎固めで首都大学への合格〜一冊の参考書をやりきれ！

浪人生活を経て首都大学に合格したAさんの場合は、数学、化学に関して基礎固めに重点を置き合格を勝ち取りました。本人は現役時代に数学が得意であると認識していたものの、実際に受験勉強を始めると「思った以上に難しく感じた」と言うように十分な実力が無いことを痛感。

そこで『基礎問題精講』を何度も繰り返し取り組むことで、基礎力強化の徹底を図るというプランを設定します。化学では当初から『リードLight』を進め、理解から基礎固め、入試対策へと進むというプランで取り組みました。

焦りや伸び悩みの時期も経験したものの、課題量を調整し勉強の質を高めることでモチベーションを維持。最初から最後まで、基礎を固めるという方針からブレることなく合格を勝ち取りました。

数学の基礎力の徹底的な見直し：『基礎問題精講』

Aさんは現役時代、数学が得意だと思っていました。そこで、見直しを兼ねての基礎固めとして『基礎問題精講』Ⅰ・A、Ⅱ・B、Ⅲを、一通り解けることを目標に取り組み始めました。しかし、実際に始めると十分な基礎が無い状態で、思った以上に苦戦することに。

当初は別の参考書を使って応用力を付けることを考えていましたが、方針を変え『基礎問題精講』で教科書レベルの理解から、基礎問題、そして入試レベルの問題への対応まで、その1冊を何度も取り組むことで、徹底的に基礎を固めることに焦点を当てて取り組みます。

応用力を養う段階に入った後も、つまずいたら『基礎問題精講』に立ち返り、基礎を復習しながら理解を深めていき、1つの参考書を繰り返すことで実戦力を付けていきました。

弱点の炙り出し：センター試験過去問

基礎固めをおおよそ終えた7月頃から入試レベルの問題への対応を考え『入試の核心 標準編』にチャレンジすることに。しかし手も足も出ず、演習量の不足を痛感する結果になりました。そこで、入試問題を解く上での知識不足がどこにあるかをセンター試験の過去問を使って炙り出しをしていきます。

センター試験の過去問に取り組みながら、出来なかったところは弱点として把握。再度基礎から見直し、不完全な部分を完全なものにしていく作業を積み重ね、入試レベルの問題への対応力を確実に着けることにしました。

このように徹底的に基礎を固めることで、弱点であった入試問題への対応力や演習量不足を克服。10月の終盤には結果が出始めたという実感とともに、センター試験問題と記述問題の両方に手応えを感じ始めました。

化学も1冊で基礎固めから私立・センター対策：『リードLight』

受験勉強開始当初から『リードLight』に取り組みました。『リードLight』は理解から基礎固め、そして入試を視野に入れた実践問題へのステップアップが、1冊にまとめられた参考書です。苦手分野を克服すべく、基礎固めを中心に進めるはずでした。しかし、思うように進まず夏になっても終わりません。

そのまま私立対策、センター対策を兼ねて『化学重要問題集』に取り組むものの、やはり化学が苦手であることを実感。ここでも基礎を固めていくことに立ち返り、『リードLight』と『短期攻略 化学』を使うことにします。

数学同様、何度も繰り返すことで基礎を徹底的に強化することに焦点を当てました。ここでは、高望みをすることはせず、化学に対する勉強の負荷を緩める目的も兼ねて基礎を身につけることで必要最低限の点数を確保する戦略を取りました。

目標を明確にすることで効率アップ

もともと千葉大学や早稲田大学、慶應大学を目指すことも考えており物理も勉強していました。しかし、思っていたよりも本人の力、特に得意と思っていた数学の力が不足しており、物理の勉強まで十分に手が回らない状態に陥ります。

そこで、目標校を首都大学にすることを明確に本人に自覚させ、勉強する科目を整理、効率アップを図ることを決断。9月には物理の勉強を止め、空いた時間を化学や国語に回す戦略に変更しました。

さらに化学は基礎力強化にターゲットを絞り、英語と数学への時間配分を多くします。より密度の高い首都大学への入試対策に力を入れるという戦略に移行したことが当たり、首都大学への合格を勝ち取ることが出来ました。

まとめ

基礎を徹底的に固めたことが大きな勝因です。安易に他の参考書に手を出さずに、1冊の参考書を勉強のベースにし、繰り返し取り組むことを徹底しました。

過去問を使い自分の弱点を炙り出し、その部分の基礎を見直し固めることで実戦的な力を付けます。さらに目標校を明確に定めることで、戦略的に勉強の内容や時間配分を見直して、モチベーションの維持と自信を深めることに成功。これが今回の合格を勝ち取る要因となりました。